福井大学教育学部附属義務教育学校 (福井県)

都道府県名

福井県

研究開発課題

本研究開発は、子供たちが未知なる将来を生き抜くための様々な資質・能力を育むことを目的とする。答えのない課題や、解が複雑に絡み合い多層構造を成す「21世紀社会」の発展のためには、多様な価値を能動的に理解し、様々な人々と合意形成を図りながら共に生き抜くべく、自律的に学ぶ力をもった児童・生徒の育成が急務である。そこで、「社会創生プロジェクト」を、主体的に課題を発見し、協働的に探究を続け、物事の本質を問い続け、省察しながら学び続ける資質・能力を育成する領域として新設する。そして、第1~9学年をつらぬく「社会創生プロジェクト」は、教科特有ではなく汎用的な資質・能力を育成するものであり、9年間の学びを有機的につなぐ重要なものとして教育課程に設定する。一貫した理念をもつ9年間の教育課程を通して、よりよく生き、社会の一形成者として他者と協働しながら、社会に提言し、かつ社会に貢献しようとする資質・能力を備えた子供たちを育成したい。

研究の概要

未来社会につながる問題解決のサイクルの中で、『福井大附属版キー・コンピテンシー2.0』(図1)の資質・能力を9年間の長期的なスパンでどう培っていくかについて研究する。本研究開発の実践では、前期課程1・2学年を「フェイズⅠ」、3・4学年を「フェイズⅡ」、5・6学年を「フェイズⅢ」、後期課程7~9学年を「フェイズⅣ」としている。
(1)フェイズⅠ~Ⅲは2ヵ年毎、フェイズⅣは3ヵ年の長いスパンで、協働探究カリキュラムを編成する。
(2)フェイズⅠ~Ⅳにおいては、国語科の「話すこと・聞くこと」「書くこと」(以下、国語科の2領域)で育成する資質・能力を「社会創生プロジェクト」の子供の学びの文脈を基盤とした探究サイクルの中での言語活動を通して育成する。
(3)「社会創生プロジェクト」の学びにおいて培われる『福大附属版キー・コンピテンシー2.0』とAgency(社会に参画し責任を担う感覚)の変容を研究する。
(4)「社会創生プロジェクト」の学びを支える教職員組織、支援体制を義務教育学校という観点から研究開発する。

HPアドレス

国立大学法人福井大学教育学部附属義務教育学校HP(※外部のウェブサイトへリンク)

研究の取組内容に関する資料