横浜市立東汲沢小学校
都道府県名
研究開発課題
「誰一人取り残さない」学校経営方針のもと、全ての子供たちの可能性を引き出す個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図るため、子供たち一人一人の自己調整力を高め自らが学びをデザインする取組を一層重視した場合の、新しい時間を核とした弾力的な教育課程編成・実施の在り方とその評価の在り方について、研究開発を行う。
研究の概要
個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図るためには、自己調整力を高めるための時間を日々の中で安定的に確保し、継続的に取り組んでいく必要がある。そのためには、標準授業時数に新たな時間を加えることなく、子供たち一人一人が自分の興味・関心や課題等に応じて柔軟に学びをデザインできる時間を確保していくことが重要である。
具体的には、1単位時間を 40 分とし午前中5時間制の日課を編成し、それにより生み出された時間の一部を「自己調整学習の時間(ひぐみタイム)」とする。各教科等の学習では一人一台端末の中に搭載される予定の AI ドリル等を活用し、基礎・基本の着実な定着や個々の学習のつまずき部分に焦点化した学習を展開することで、資質・能力の育成を担保していきたい。さらに段階的ではあるが、ひぐみタイムでは異学年・課題別・教科別でも学び合える環境を整えていくことも想定しながら研究を進める。
また、日常的に指導と評価を一体化させるためには、勤務時間内の放課後の時間を教職員に裁量のある時間としてしっかりと確保することが大切である。研修や自己研鑽による授業力の向上、主体的・対話的で深い学びの実現を目指す授業改善を進めながら、結果的に時間外在校等時間の縮減を目指す教職員の働き方改革の推進にもつなげていきたい。
今後の学校教育に必要とされる「質の高い学びと持続可能な学校」の両立をデザインし、未来志向の教育課程編成を実現する。